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【3z銀八先生】

2009年03月24日 12:30

卒業式ネタはこれで最終回。
姫ブログランキング入り直してみたんで、よかったらポチお願いします^^
最後グダグダーwww
++++++



新八は教室の扉を開けて驚いた。
いつもと変わらない教室風景に驚いた。
今日が卒業式という事も忘れる位。
今日で皆ともお別れという事も忘れる位。
その風景は至って普通だった。
新八は、今日で最後であろう自分の席に座る。
教室内は、いつもと変わらず騒がしい。
新八はそんな風景を。目に裏に焼き付けるように眺めた。
直後にHRを告げるチャイムが鳴る。
生徒の動きはピタリと止まり、それぞれの席へと座っていった。
チャイムが鳴り終わるのと同時に、前方の扉が開いた。
そこに現れたのは確かに銀八だったが、黒い喪服姿のいつもと明らかに違う銀八だった。
黒い喪服に白いネクタイ、さらに黒ぶち眼鏡が妙に似合ってしまう銀八は、いつものように言った。
「号令」
間延びした、どこか気の抜けた言葉。
生徒は全員立ち上がり、銀八に視線を集中させる。
刹那の沈黙の後、銀八が再び口を開いた。
「今日で最後の、礼」
生徒の誰もがその台詞に唇噛みしめたであろう。
少なくとも新八は、頭を下げながら眉を寄せていた。
そして、また気の抜けた口調で銀八は、着席、と言った。
しばしの椅子と床が擦れる雑音がした後、教室は静かになった。
「今日でこのクラスともお別れだなァ、おい。んだから、先生からありがたい話をするー、耳の穴かっぽじってよく聞けェ」
最後までそれかよ!新八はそんな突っ込みをグッと堪えた。
最後位、きちんとシメてくれるはずだ、と。
「ギンタマンが4年目決定だってよー!なんであんなつまんねェ漫画4年目もやr」
「愚痴!?最後に言うの愚痴!?」
思わず新八は、銀八が言い終わらないうちに立ち上がってツッコミをいれた。
すると銀八は、口を手でおさえてクツクツと笑い出した。
その後、銀八は切り替えるように咳き込んで、改めて言った。
しかし、その言葉は生徒皆が予想もつかなかった言葉だった。

「・・・・嫌だな・・・」
ポツリ、と一言。
新八を含めた全員が口をポカンとあけた。
銀八はというと、教卓をどこか遠い目で見ている。
しん、と教室が今まで以上に静まり返る。
銀八は我に返ったように、小さく舌打ちをすると天パ頭を掻いた。
「あー、何かしんみりしちまった・・・じゃあそろそろ体育館行けー!」
廊下を指差して銀八。
生徒は戸惑いがちに立ち上がり教室を後にした。


●○●○●○●○●


壇上の前に3年生、3年生の少し後ろに2年生、さらに後ろに1年生が座る。
3年生が全員座り、自然に体育館内は静かになった。
最初に口を開いたのは校長だ。
校長の最後の話を、生徒全員は立って聞かなければならない。
最後の最後まで、校長と教頭が綺麗に見えないのが残念である。
約10分、校長の長ったらしい話を聞いた後で、ついに卒業証書が渡される時がきた。
Z組は必然的に一番最後になる。
新八は膝に拳を置き、口をへの字に結んだ。
壇上に上がり、卒業証書を貰い、自分の席へ戻っていく。
新八はその何度も繰り返される動きを見ながら、思い出を振り返っていた。

Z組は基本的にやる気のないクラスであった。
それは銀八も同じであった。
しかし、やる時にはやるクラスだ。
銀八を中心に、色々な事件を解決してきた。
まァ、最終的には怒られてしまうのだが、生徒は全く怒られやしなかった。
全て、銀八が背負ってくれたから。
なんだかんだで銀八は生徒を想ってくれている。
新八は目の奥が熱くなるのを感じた。

そんな事をしていると、聞き覚えのある返事が聞こえた。
もうZ組の番が来たのである。
銀八の声が体育館に響く中、1人ずつ壇上に上がっていく。
「神楽ァ」
「ハイッ!」
威勢のある元気な声。
「猿飛あやめ」
「はい」
なぜか顔を赤らめたあやめのやらしい声。
「志村妙」
「はい」
そこまで大きくないのによく響く声。
「柳生九兵衛」
「はい」
妙に男っぽい声。

そしてついに男子。
沖田から順番に呼ばれ、ついに新八の番。
「志村新八」
「はい!」

新八は言いながら立ち上がった。

銀八先生ありがとう。

僕達は今日、

卒業します。
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