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【2月25日】

2009年06月07日 23:12

定春誕生日特別小説2008
定春が喋るって何ぞ。
++++++
新八は驚いた。そして銀時も驚いた。
朝、7時過ぎ。新八が万事屋に着く頃。

既に神楽は起きていた。しかも着替えて、だ。

「ちょ、おい大丈夫か?熱でもあるか?」
まず真っ先に神楽の違う意味の異変に気付いた銀時は、おでこや頬に手をあてた。
「何言ってるアルかっ!私元気ネ!」
神楽はそう言って銀時の手を跳ね除ける。
「でもどうしたの?珍しいよね、こんな事」
その言葉にピクリと反応する神楽。
「珍しいって、何アルか!!」
ムキーッと少しの間怒ると、一息ついて神楽は笑って答えた。
「今日は2月25日アルヨ?」
その質問にお互い顔を見回す銀時と新八。
「まだ分からないアルか!?これだから男は困るネ」
「この際男とか女とか関係ねぇだろ」
銀時のつっこみにごもっとも、という顔をして頷く新八。
「全く、ちゃんとした万事屋メンバーなのに・・・・」
とても残念そうに俯く神楽。そこへようやく起き出した定春が駆け寄る。
「定・・・春・・・うおぃ!そうかっ!」
銀時が叫び、なんともいえない表情をつくる。なんですか?と聞く新八に、
「今日・・・定春の誕生日なんじゃね?」
「――――!」
「そうアル!今日は定春の誕生日アルヨーっ!」
驚く2人をよそ目に回り始める神楽。
「と、いう訳で銀ちゃん!」
「ッッッストップ神楽ちゃん!!なんか分かるぞこの先がっ」
神楽の口の動きを手で制した銀時は、苦笑いをして言った。
「定春の、誕生日ケーキを作れとか言っちゃう?」
「!!」
銀時の予想は的中した。的中してしまった。神楽は歯を食いしばって笑ってみせる。
「ちょ、ちょ、待て神楽。人が食うケーキなら作る、作ってやる!が、犬?犬?しかも定春!?」
額に汗をかき慌てふためく銀時。
「そうだよ、神楽ちゃん、いくらなんでも犬用は・・・」
新八もこれには銀時に賛成する。
「あ、じゃあ私が代理として食うネ!これなら・・・」
「ざけんなっ!お前のはあと9ヶ月も先だろ!ていうか、定春の誕生日なのにお前が食ったら意味ねーし」
「じゃあ、さっさと定春の作るヨロシ」
顔の真ん中に指を指しそう命令する神楽。マジで?と銀時は小さく呟いた。

「とにかく僕は反対ですね、」
「俺もだ・・・」
昼。神楽が定春の散歩に行ってる最中。新八と銀時の話し合いが行われていた。
「だからといって、外でたくさん遊ばせるのがプレゼントっつーのはなぁ」
「僕等の命に関わります」
そう断言する新八。
「大体、なんなんです?定春の欲しいもの」
その質問には答えず、しかし銀時は断言した。
「もうさ、作ろうか!?ケーキ!」
「え」

「大丈夫ですかね?」
台所でエプロンをつける新八。
「前巨大化したんだっけか?甘いものが原因・・・だっけ?」
「覚えてないですけど・・・ていうか思い出したくもないですけど」
もっともな答えに、ま、そうだなと銀時が答える。
「とにかくでかいのな、でかいの」

そして夜。なにしてたんだか知らないが神楽はようやく帰ってきた。
直後、ッパーンと破裂音。
神楽と定春が目を点にしているとエプロンをして腰に手をあてる銀時がいた。
「ま、誕生日おめでとっつーことだな」
「これ6時間位かかったよ、まぁ残る事はないだろうけど、残したら駄目だからね」
溜息をついてエプロンを外す新八。
机に置いてあるのはとてつもなく大きなケーキ。
「ありがとアルーッ!定春、たくさん食うヨロシ」
両手をあげて喜ぶ神楽の横で駆け出す定春。
しかし、次の瞬間だった。
パクッとなんと一口。
「「「え」」」
さすがの神楽もこれにはびっくりである。
「オイ、俺等何時間かかったんだっけ、新八君」
「6時間位ですよ、銀さん」
「今のは何秒位だったかな、新八君」
「1秒ないと思いますよ、銀さん」
そんなやりとりの後、目を手で覆い泣くそぶりをする2人。

ペロリと口のまわりについた生クリームを舐めると定春は一言。
『美味しかったぜ、ありがとう』
「「「!?」」」
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