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【11月3日】

2009年06月08日 23:44

神楽誕生日特別小説2008。
最終的には銀神になった代物。
++++++



朝、銀時が布団から出てリビングに足を踏み入れると、神楽が寝る押入れの襖が開いていた。
不思議に思った銀時は、奥まで覗き込んでみたがいない。
そこへ、洗濯物を干そうと新八が大きな洗濯籠を持って現れた。
銀時の言葉を察したのか、銀時が口をひらく前に新八が喋り始めた。
「神楽ちゃんなら、僕と入れ替わりに出て行きましたよ、姉上とお登勢さんとで」
「あ?何で?」
銀時の頭は朝からフル回転していた。が、何故神楽が朝早く出たのか理由が分からない。
片眉を上げて、天パ頭を掻きながら考えている銀時を見て、新八は呆れ顔で続けた。
「今日、神楽ちゃんの誕生日ですよ?プレゼントを買いに行ってるんです」
新八は言って、銀時が今さっきまで寝ていた和室へと入っていった。
「あー・・・」
銀時の反応は、予想以上に薄かった。


●○●○●○●


神楽が帰って来たのはその日の昼過ぎ。
大きな紙袋両手に1つずつ握っている。
「銀ちゃん、銀ちゃんッ見るヨロシ!」
ソファでジャンプを読んでいた銀時の目の前に、神楽の笑顔が写る。
驚いて目を見開き、ジャンプから目をはなすと、新品の洋服とブーツがあった。
「ん、何?・・・買ってもらったの?」
そうアル!と嬉しそうに神楽。
洋服もブーツも相当古かったので、神楽にとっては最高のプレゼントである。
神楽は早速、ブーツを履いてご満悦の様子。
良かったね、と微笑む新八に神楽は歯を見せて、ニシシと笑ってみせた。
「・・・・・」
ジ、と神楽の足元を見る銀時。いや、目に写っているだけで見てなどいない。
どこか考え深げな表情で、再び銀時はジャンプに目を落とした。


●○●○●○●


新八も帰った夜。
神楽は一日、新しい物だらけで過ごしてる。つまり、部屋の中でブーツを履いているわけだ。
ソファに座って、新しい服のあちこちを触る神楽。
また、足をピンと伸ばして黒く輝くブーツも見やる。
「神楽ァ・・・もう寝ろー、俺ァもう寝るから」
ふわぁ、と大きな欠伸をする銀時。
神楽の横を通りすがると同時に、銀時の腰辺りから何かが零れ落ちた。
それに気付いた神楽はそれを拾い上げた。2つ折にされた紙のよう。
「銀ちゃーん、何か落ちたアr・・・」
和室の方へと振り向いたが、もう和室の襖は閉まっていて、耳を澄ませば寝息が聞こえる。
もう、寝たアルカ、あの天パは、神楽は呟くと、やってはいけないと分かってはいたがその紙の中を見てみることにした。
「あッ・・・」
そこには銀時の字でこう書かれていた。

“かぐら たんじょうびおめでとう ぎんとき”

短い文で、神楽が読めるようにと全てひらがなで書かれている。
神楽はとても胸の奥が熱くなるのを感じて、すぐに立ち上がった。
銀時にお礼を言う為だ。
が、和室の前で神楽は足を止めた。
「もう、寝てるアルよね・・・明日言うアル!」
神楽はその手紙を握り締めて押入れへと向かった。

「ばーか、起きてるっつの・・・」
銀時は天パ頭を掻き毟って、布団に頭を埋めた。
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