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【11月15日】

2009年06月08日 23:49

坂本辰馬誕生日特別小説2008。
2008年ファイナル!
++++++



金時君へ

僕の誕生日を覚えているでしょうか?
11月15日、つまり昨日です。
僕は、金時君にだけプレゼントを貰っていません。

楽しみにしています。

辰馬より




16日の朝、万事屋の郵便受けに辰馬からの手紙が入っていた。
銀時はそれを見ると、手に怒りを込めて手紙を握りつぶした。
「ちょ、相変わらず名前は間違えてるし、大体プレゼントの催促ですかコノヤロー!!」
仕事用のデスクに手紙を叩きつけて、乱暴にソファに座り込む。
「プレゼントの催促なんて聞いた事ねぇ!初めてだよ、こんな事ッ」
ぶつけ様のない怒りを銀時は、自分の天パ頭に持っていきひたすら掻き毟る。
やがて、その手は動くのを止めた。そして呟く。
「・・・プレゼント、ね」
ぼそり、と。


●○●○●○●


新八が万事屋に来た時、最初に目に入ったのは廊下に立ち尽くす神楽の姿だった。
その視線は台所へと向けられている。
「神楽ちゃん、どうしたの?」
新八は神楽のすぐ横に立って中の様子を窺う。
中では、銀時が1人で何かを作っている。
「甘い匂いがするアル!・・・絶対ケーキネ」
「うっせーな、あっち行ってろ!集中力が切れっから・・・・」
神楽の声は台所の銀時まで聞こえていたようだ。
少しだけ不機嫌になった神楽は、そっと銀時の方へ近寄る。
銀時は今、背を屈めて生クリームをスポンジに塗っていた。
「ほらッやっぱケーキアルヨ!」
「ッちょ、神楽ちゃんンン!!何してくれちゃってんの!クリーム、塗らなくて良いとこまで塗っちゃったじゃん!」
あー、と頭を抱えて嘆く銀時。
その様子を廊下で見ていた新八も台所へやって来た。
「誰へのケーキですか?」
「・・・・っち、誰でもいいだろーが」
「新八ィ、そんなの彼女に決まってるネ!ねぇ、銀ちゃん」
「勝手に決めんな!」
言いながら銀時はケーキに集中する。
2人が両脇から覗き込むので、銀時はついに根負け。口を開く事にした。
「・・・あぁもう!俺の名前をいつまで経っても覚えないモジャモジャの誕生日ケーキだよ!!」
生クリームが塗れたようで、銀時は腰に手をあて伸びをした。
「あー、坂本さんですね?」
「アイツの誕生日、今日だったアルカ!」
「んーにゃ、昨日だったんだけど、俺が忘れててな?催促の手紙が届いた」
銀時はイチゴを綺麗に並べながら言う。
それを黙って見る神楽と新八。
そして。

「よっし!出来たッ」



●○●○●○●



数日後、辰馬から手紙が届いた。



銀時君へ

ケーキありがとうございました。
とても美味しかったです。
暇があったら、遊びに行きたいと思います。
眼鏡の子とお譲ちゃんによろしく。

辰馬より



「あ、俺の名前あってる・・・あいつも成長したなぁ!」
うんうん、と銀時は2つの事に喜びを感じるのだった。
1つ目は、ケーキを美味しく食べてくれた事。
2つ目は、名前を正しく書いてくれた事。
まぁ、2つ目は当たり前の事なんだろうが。
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