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【1月14日】

2009年06月09日 23:34

記念日小説2008
「ローズデー」で銀神。
++++++


「バラァ!?」
新八は夕日に染まるリビングの中で神楽に聞かされた。
神楽のテンションは最低らしく、新八の問には答えず独り言の様に言った。
「知ってるアルか?明日って『ろーずでー』何アルヨ?『ろーず』ってバラって意味ネ。銀ちゃんが言ってたヨ」
あぁ、と新八は間の抜けた声をあげ神楽に言った。
「つまり、神楽ちゃんは銀さんにバラをあげたい訳だ!」
テーブルに肘をかけ、少し前かがみの状態になる。こんな事、ワタシの性に合わないアル、とでも言うかの様に神楽は頬を赤らめ言った。
「ワタシ、銀ちゃんにアリガトウって言った事ないアル・・・・」
最後に言いたいネ、と小さく付け足した。
そんな神楽が少しだけ可愛く思えた新八は、
「じゃあ、買いに行こっか!まだ帰って来ないだろうし」
言って優しく微笑んだ。その言葉に満面の笑みを浮かべると、神楽は一目散に外へ飛び出した。

30分後。右手に1本のバラを持った神楽が嬉しそうな顔をして帰った来た。
後ろから新八は、部屋を覗き込む。まだ、銀時は帰って来てないらしい。

でもね、とソファに座る神楽が言う。
「言えないヨ。ありがとうなんて・・・」
「でも、感謝してるんでしょ?」
新八は初めて出会った時を思い出しながら言う。ややあって新八が言った。
「じゃあさっ!手紙書こ?大丈夫、字なら教えるからさ」
すると、神楽は隠し切れない笑顔を見せながら目を閉じ、首を振った。
「平気アルヨ。字なら、銀ちゃんに教わったネ・・・ありがとう位書けるアル!」
早速、コートのポケットから小さなカードを取り出す。バラと一緒に買った、バラの絵が描かれているカード。

『あり  が と 神楽』

その文字を見た新八は、どことなく銀さんの字に似てるなと思った。

直後、玄関が開く音がする。何も知らない銀時が帰ってきた。
「ほら、帰ってきたよ!行って来な?」
少しだけ強く神楽の背中を押す新八。押されながら振り向いた神楽の笑顔といったら。

「銀ちゃん!!おかえり!」
背中にバラを隠して言う神楽。
「ん?どした、やけに機嫌が良いなぁ、オイ」
銀時の顔からも自然と笑みが零れる。
「バラアル!!」
右手で銀時の顔の前にバラを差し出す神楽。透明な包み紙に挟まっているカードを見た銀時は、
「そうか、明日はローズデーか・・・」
と言い、バラを受け取ると
「ありがとう」
優しく微笑む銀時は、神楽と目線が一緒になるようにしゃがみ込んで頭を撫でた。
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