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【5月11日】

2009年07月05日 12:49

記念日小説2008
沖ミツに初挑戦したっぽい日
いつかまた、沖ミツ書いてみたいなァw
++++++



「今日は母の日だぜ?近藤さん・・・」
「あぁ、そうだな。アイツは何をしているのかな・・・」

沖田は今日、珍しく早起きをした。別に土方に起こされるのが嫌だとかそんなんじゃなく。
誰かに、起こされた気がしたからだ。
今日は特にしなきゃいけない仕事などなく、ただのんびりと一日を過ごす予定の沖田は、なんとなく縁側に腰をかけた。
小鳥がチュンチュンと鳴いている。その姿を沖田はボーッと眺めていた。

「おい、どした?珍しいな、俺が起こす前に起きてるなんてよ」
ふいに後ろから声が聞こえた。
「うるせぇなぁ・・・俺ァもう子供じゃないですぜィ、土方コノヤロー・・・」
沖田は振り向きもせず背中で答えた。いつもの元気がないと土方は思う。
「なぁ・・・総悟・・・」
「今は誰とも話す気にならんのです・・・どっかいっちまってくだせェ」
そんな沖田に土方は構わず言った。
「今日は母の日だぜ?・・・・んまぁ、俺等には関係ねぇ事だろーけどよ」
意味有り気の土方の言葉に、沖田の体が少し動いた。
そのまま反応せずに黙っていると、いつの間にか土方は姿を消していた。

「関係ないだと?・・・ハハッ、関係ない事ないですぜィ、ハハハ・・・」
沖田は力の抜けた笑い声を出した。


●○●○●○●


沖田の母は、姉のミツバだった。ミツバが母親の代わりを務めていた。
毎年、5月11日が来ると、沖田はミツバの元へ駆け寄ったものだ。
毎回、沖田はミツバに種類の違う花を渡していた。毎年同じだと飽きちまうだろィ?との事。
ミツバは花を渡されると、ニッコリと笑みを浮かべて

「ありがとう」

と言っていた。沖田はそれが嬉しくて、ミツバに抱きついていた。

やがて、ミツバは重い病にかかった。
ミツバは沖田に苦しむ顔を見せるのが嫌で、沖田には変わらぬ笑顔を見せ続けていた。
沖田は、どんなに忙しくても顔を出せる日は出した。
勿論、母の日には花束を贈った。

何年か経ち、ついにミツバと面会が出来なくなった。それ位にミツバの病気は重かった。
そして、沖田もミツバに会えなくなっていった。仕事が忙しくなって。
仕事優先は嫌だった。でも、それが真選組の中にある掟だったのだ。

何ヶ月か前、沖田の前にミツバが現れた。とても嬉しかった。
土方がとっても気に喰わなかった。
俺のミツバを奪っていく気がするんでィ、と沖田は思い続けた。

そして、ついにミツバは亡くなってしまった。沖田は最後の最後までミツバの傍にいた。
が、会えない日々が長過ぎた。ボロボロと涙が零れた。

土方は土方で、ミツバの最期を見ていない。土方らしいが、沖田はそれが気に障った。


●○●○●○●


「行きやすかィ、のんびり過ごすつもりだったけど、こればっかりはしかたねぇ」
沖田は立ち上がって、屯所の抜け出した。
沖田は空に笑顔を向けて、ミツバのお墓に足を運んだ。

紅いカーネーションと、ミツバの大好きだった激辛せんべいを持って。

“姉上、カーネーションはまだあげてなかったですよね?
ありきたりなものはあげたくなかったんですがねィ・・・また、あの笑顔見せてくれますよね”
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