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【6月15日】

2009年07月05日 12:56

記念日小説2008
父の日は万事屋で書いてみた。
結局今年書いてない(ぁ
++++++



人の誕生日をろくに覚えていられない銀時が、唯一覚えていた記念日。
それは『父の日』であった。
テレビで何度もその特集をやっていて、5回目位でやっと気付いたのだが。
そう、父の日。6月15日。15・・・日。
「ってもうそれ昨日じゃん!」
布団から飛び起きる。父の日は知っていたけど忘れていた。
「・・・アレ、ここに期待してた自分がいるゥゥ!?」
いやいや、それはないよと銀時は自分に言い聞かせる。
だっておつかい出来ないチャイナ娘と、ツッコミしか出来ない駄眼鏡だよ、と。
期待する方が馬鹿だ、と。

とりあえずノソノソと行動を始める。今日も何事もなく終わるんだ。ていうか、父の日昨日だし。
リビングに出てみれば神楽たちがいない。ついでに定春までいない。
時計を見ればもうお昼の12時は過ぎていて。
「俺、半日寝てた?」
天パ頭を掻き毟りながらぼやく銀時であった。

気付けばもう4時。結局今日は何も出来ていない。
ほら、何事もなく終わった、と朝の自分の考えに銀時は結論を出した。
「ただいま、銀さん」
「ただいまヨー」
「ワン!」
ようやく神楽たちが帰ってくる。買い物に行って遊んで来ただろうその姿。
特に神楽なんかは泥だらけですぐ分かる。

「今日の夕食当番はワタシアル!何か要望はあるアルカ?」
ソファに座る銀時は神楽に目をやる。エプロンと三角巾をして、ヤル気だけは十分な様子。
「要望も何も・・・作れる料理は限られてるだろ、特にお前の場合」
反論出来ない神楽は膨れっ面。そこに新八もエプロン姿で現れる。
「言ってくださいよ!今日僕達色々買ってきたんですから!」
2人は顔を見合わせてニヤニヤと笑う。何かあるな、と銀時は思う。
「何か隠してんだろ、テメー等・・・・隠し事はよくないよ!?言いやがれ!」
しばらく2人は黙って、ようやく新八が口を開いた。
「銀さんは知らなかったろうけど、昨日は父の日だったんですよ」
今更、覚えてたなんて言えまい。銀時はここは黙って聞いておく。
「ワタシ達なんにも出来なかったから、もう過ぎたけど、何かしようと考えたネ」
「「その結果が」」

「「料理」」

「・・・」
予想外の展開に銀時は口をアングリ、喋る事が出来ないでいる。
「だから今日は銀ちゃんの好きなもの作るヨ、言うヨロシ」
「アハハ、だけど甘いものは駄目ですよ?もう夜だから」
さらにアハハと笑う2人。しばらく銀時は一緒に笑うのを我慢した後。
「馬鹿野郎!テメー等がまともな料理作れっか?ここはお料理上手な銀さんも入るべきだろーがよ!」
「自分で言っちゃってるよ、この人!!」
そうツッコム新八だったが、神楽と一緒に銀時の背中を押して台所に急ぐのであった。

「今日は冷やし中華アル!」
包丁を天にかざしニヤリと笑う神楽。その横では準備をする新八。
銀時は神楽の後ろで腰に手をあてて微笑んでいた。

「だっちょ、指切れるでしょーが!」
料理開始早々、神楽の手から銀時は包丁を奪う。
神楽の後ろにまわった銀時は無理矢理包丁を持たせた。
「よし、一緒に切るかぁ・・・ただしお前力入れるな、怖い」

「どうして胡瓜が飛ぶんですかァァ!?」
直後、銀時の頭上で胡瓜が飛ぶ。それは紛れもない新八の仕業。
「いや、ごめんなさい!・・・なんか、飛んだんです」
「理由になってねぇよ、もう!」

「もう、男共煩いネ!男子厨房に入るべからず、アル!心配だから出ていくヨロシ!」
「「てめぇが一番心配だァァァ!」」

そんなこんなで完成した冷やし中華。
最後の仕上げをしたのは銀時。色々飾ったのも銀時なので、見た目はとても美味しそう。
「銀ちゃん」
「あ?」
「銀さん」
「何?」



「「ありがとう」」



「んーあぁ」
銀時は恥ずかしくも困った顔ともとれない、微妙な表情をした。
「ん・・・あれだよ・・・」



「アリガトウなんて言わねェよ、馬鹿」



もう、素直じゃないんだから、と新八達は笑うのであった。
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