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【7月7日】

2009年07月05日 13:00

記念日小説2008
七夕で銀神。
織姫と彦星って、雨が降っても、何とかっつー鳥の背中に乗って会えるんですよね?
++++++



「ななゆう?」
朝、洗い物をキッチンに持っていこうと、カレンダーの前を通った神楽の一言である。
「馬鹿、たなばたって読むの!」
それに、まだ朝食を食べている銀時が苦笑気味に言う。
「たなばた?」
食器類を片付けてきた神楽が戻って来て聞き返す。
「そ、七夕。織姫と彦星が会える日だな」
考え深そうに頷く銀時。それに神楽は首を傾げた。
「何アルカ?それ」
「な、何って・・・」
銀時は片眉をあげて考える。何を聞いているんだか分からない様子である。
「織姫は琴座で、彦星は鷲座だけど」
「そうじゃないアル!それってどんな話かを聞いてるアル!!
その言葉に銀時は目を見開いた。こっち来い、と銀時はソファを指差して言う。
小走りで駆け寄ってきた神楽は、膝に両肘をついて聞く体勢をとった。



「機織りの仕事をしてる織姫っつー女と、牛飼いの彦星っつー男は、付き合ってた訳だ」
頷いて神楽。
「んで、ある日くっつき過ぎて仕事をしなくなっちまったんだな、それを見た神様が怒るんだ」
「神様は居るアルカ!」
「んー、まぁ、多分・・・」
銀時は頭をかいて言う。そこに興味は持たなくていい、と思いつつ銀時は続けた。
「2人の間に川をつくった、それが天の川っつーヤツ、今日は雨だから見れねぇかもな」
雨空を見て眉間に皺を寄せる銀時。
「あ、で、そしたら2人は悲しくて仕事に手をつけられなくなっちまった、それを見た神様はあまりにも可哀想だから、年に一度の7月7日、つまり今日!天の川に橋を架けて、2人はその日だけ会えるってわけ」
銀時は大きな溜息を最後について、話を終わらせた。
「今日は雨アル、2人は会えないアルカ?」
「多分なぁ・・・」
「可哀想アル」
神楽は空を眺めて言う。
「せっかく1年待ったのに、会えないなんて」
「・・・・」
銀時は押し黙る。何も言えなかった。直後である。

「銀さーん!笹貰ってきましたよー!」
威勢のいい新八の声が聞こえていた。扉を開け放った新八の手には立派な笹がある。
「笹か、そいつぁいいや!神楽、願い事を書いて笹に結わくとな、その願い、叶うんだぜぇ」
「マジアルカ!!」
神楽は立ち上がって画用紙を探し始める。

その日の夜。なんとか晴れたが雲が千切れる事はなかった。
神楽が書いた願い事とは。

『おりひめさまとひこぼしさまが、会えますように』
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