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【攘夷】

2009年09月20日 22:50

長編小説2008。
攘夷の話全4話。
++++++


「近藤さん!大変だ!!」
真選組屯所。土方が渡り廊下を走り、近藤の元へ向かう。
「お、どうした、トシ。そんなに慌てて」
部屋でくつろいでいた近藤がゆっくりと身を起こして言う。
「た、た、高杉がっ・・・・」
「!?」



「何でお前がここに来るんだよ、ヅラァ」
「ヅラじゃない、桂だ。依頼だ、依頼に決まってるだろ」

気だるそうに銀時はソファに座って言う。桂が、避難以外に万事屋に来るなんて珍しい。
銀時を中心に新八と神楽が横に座り、取り敢えず話を聞く事にした。
「まぁ、簡単に言うとだな・・・・」
焦らす様に桂が一瞬間を取る。3人の顔を窺うと続けた。
「高杉がまた暴れだしたということでな」
「・・・」
しばしの沈黙のあと、銀時がで?と聞き返す。
「だから、なんだよ。関係ねーだろそんなこと・・・」
膝に肘をつき、少し低い体勢になり銀時は溜息を吐いた。
「しかし銀時!俺等は仲間ではないか!!仲間がどうにかなったんだ、助けに行かなければ・・・」
またかよ、と銀時は頭を掻きながらながら言う。

「でも何でまた?」
そこで口を出したのは新八だった。新八に頷くと桂が言う。
「覚えているか?紅桜と戦った時、俺等が高杉に何て言ったか?」
「!?」
銀時の目線が一点に集中する。その時居なかった新八と神楽はお互いに目を合わせていた。

『そういう事だ、今度会った時は敵も味方も関係ねぇ!!』
『全力で、てめぇをぶった斬る!!』


ふと、あの時の事を思い出す。刀の切っ先を高杉に向けて叫んだあの時の事を。
桂が少し間を取って言った。
「暫しの間、身を潜めていたが・・・。鬼兵隊はもう解散したらしい。鬼兵隊高杉晋助でではなく、過激攘夷浪士、高杉晋助として暴れまわるそうだ、幕府にそう連絡が入ったらしい」
「坂本には、坂本には連絡したのか?」
話にのった風な銀時は桂に問う。
「あぁ、今からコチラに来るそうだ・・・」
そうか、と銀時は呟くとあの日言った言葉をゆっくりと繰り返した。
「全力で、てめぇをぶった斬る・・・・」

「ぎ、銀さん・・・!」
新八の震えた声がしたと思った直後。

「売られた喧嘩は買わなきゃあるめぇよぉ」

聞き覚えのある、低くどこか恐ろしい声がした。
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