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【攘夷】

2009年09月20日 22:56

長編小説2008。
攘夷の話、第3話。
++++++


万事屋を出た直後の路地裏。道幅は広いが人はほとんど通らない。
その道を大またで駆ける銀時と、それを追う高杉。
「!!」
背中に重だるい感覚が走ったと思った銀時は木刀を構え前を向いた。
直後、高杉が銀時に飛び掛り刃を銀時に向ける。
一瞬火花が散った後、お互いの刀をカタカタと揺らした。
「って、てめ、何様のつもり?」
額に汗をかき、歯を食いしばる銀時が言う。
「喧嘩を買いに来てやったんだ、ありがたく思いなァ」
そして銀時は気付く。高杉のうしろから桂が迫ってる事を。
「・・・・じゃあ、それなりに金払ってもらわねぇとなぁっ!!ヅラァァ!」
そう叫ぶと同時に高杉の刀を押し払い後ろにジャンプする。
前のめりになった高杉には隙が生まれた。
「高杉っ!すまぬ!!」
そう言って切りかかった桂だが、すばやく振り向いた高杉に刀で押されひっくり返ってしまった。
「てめぇはなぁ、刀に迷いがありすぎなんだよ。喧嘩ってのは本気でやらなきゃ意味ねぇよ」
2人が見えるように後ずさりした高杉は不敵に笑った。

「―――――!」
周りの景色が変わった事に気付いた銀時は、見回す。それを見た高杉が笑って言った。
「クククッ・・・銀時ィ。お前ココどこだか分かるよなぁ?」
「・・・・港・・・!?あの時の」
紅桜と戦った日の事を思い出した。起き上がった桂も言葉を失う。

“あの頃はみんな同じだった”
“でも、あの頃から俺達は別の所を見ていたのかもしれない”


考え深げに全員が動きを止めた直後。轟音が港を包み、波が大きく揺れた。
頭上から機械音がしていたのだ。

「おぉ、金時やかぁ!!高すぎも久しぶりだなぁ!」
空を飛ぶ宇宙船から顔を覗かせたのは坂本辰馬だった。

「坂本!?・・・ヅラァ、お前面白ぇなぁ・・・クククッ」
「てめ、わざとか?わざとだよな!?俺は銀時だっつってんだろぉがー!!」
「坂本!すまない、ありがとう!」
それぞれ思い思いの言葉を述べた後、船は着陸した。

船から降りる直前、坂本は誰かに呼び止められていた。
どうやら陸奥のよう。入り口から、栗色のなびく髪の毛が垣間見えた。
アッハハー、と笑った坂本が3人の前に来ると、さらに笑った。
「なんか、大へごな事になっちゅうって事で来てみたが・・・
高杉がおるとはなぁ!ほりゃあ確かにおおごとだぁ!アハハハハー」
「相変わらずのうてんきだな、てめぇは・・・」
銀時は坂本に話しかけつつも、体は戦闘体勢でいた。
「桂から、たいてえ話は聞いた。高杉は殺さず逃がすという事だ」
坂本が銀時に耳打ちをする。初耳だったが、桂を少し見てそうか、と頷いた。
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