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【攘夷】

2009年09月20日 23:29

短編小説2008。
銀さんが怖い・・・w
++++++


銀時には一時期“おかしい”頃があった。
人を殺すのを楽しんでいるような。猟奇的な笑みを見せることなんてしょっちゅう。

「・・・・ア、ハハハ!・・・・クックック」
「銀時!?どうした、しっかりしろ!」
今まさに戦っている最中。銀時が腹を抱えて笑い出す。一緒にいた桂は動きを止め銀時に近寄った。
「はーあ、・・・・うっしゃ、いくぜぇ!」
銀時は口の端に笑みを浮かべて、また敵の中へと駆け出す。
桂がただ呆然と見ていると、敵の密集してる場所からケタケタと笑い声が聞こえた。

敵を飛び蹴りし、鞘で敵を押し倒して斬る。返り血が体中にこびり付く。
そんな自分を見て銀時は笑った。こいつァおもしれーや、と。
敵だろうが仲間だろうが関係ねぇよな、と。
「この際どっちも殺るまでよぉ」
それからだった。銀時が、白夜叉が敵だけではなく仲間からも恐れられる存在に変わり果てたのは。
「止めろ、銀時!お前は何が目的でここにいるか分かっていない!」
「うるせぇな、ヅラ・・・ハハ、ハハハハハ!」
銀時はついに桂に、仲間に刀を向けた。桂も銀時を傷つけまいと必死で攻撃をかわす。
決して銀時を傷つけようとはしない。
「くそ・・・銀時、俺はお前を斬りたくっ」

ブシュッ

銀時は切り裂いた。桂の右肩を。そこでようやく銀時の顔から笑みが消える。
「!!」
斬った本人が一番驚いたろう。自分の前で倒れこむ仲間を見て。それも自分が斬った仲間だ。
「あ、・・・あ」
銀時は刀を手から放した。ガシャンと金属製の音が響く。
「お、俺は・・・何してたんだ?」
「良かった・・・いつもの銀時だ」
桂は僅かに目をひらいて微笑んだ。瞬間、銀時は今までの事を思い出す。
「わりぃ・・・・全部俺が悪い・・・・俺は大事な仲間を傷つけちまった・・・」
その後銀時はくそ、と言って小さく舌打ちをした。
すると桂はひざまずく銀時の手を軽く握った。
「もうその手で仲間を斬るな、まぁ人を斬ってはいけないんだがな」
銀時の手には桂の血があった。それは洗い流しても取れない汚れ。
目に見えなくなっても確実にある汚れ。
桂は立ち上がって、俯く銀時の肩を叩いた。

「おい、行くぞ」
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