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【土銀】

2009年09月21日 00:02

短編小説2009。
BL注意。
++++++


「チッ・・・傘持ってくりゃ良かったぜ」
市内を見回っていた土方が一言。
土方は、定休日らしい団子屋の屋根の下で雨宿りをしていた。
雨に濡れた隊服を土方は睨みつけ、やがて短くため息を吐いた。
大粒の雨が地面で跳ねている。
屋根からは不定期に雨粒が落ち続けている。
「あり?多串くんも傘ないの?」
そんな中、隣で聞き覚えのある声がした。土方の事を"多串くん”と呼ぶのは彼しかいない。
「誰が多串だ!」
服からその彼へと目を移すと、その彼も雨でビショ濡れだった。
その彼、とはつまり坂田銀時である。
銀色の髪は雨で濡れていて、余計に光って見える。
そして、髪という髪が雨によって下に垂れ下がっていた。
「全く、天気予報じゃ雨は降んねェっつってたのによォ・・・」
もう、あの天気予報師信じねェ、銀時は土方の隣でぶつくさ呟いている。
銀髪をわしゃわしゃと掻くと、その部分から髪の毛は連鎖的にハネていった。
しばらく2人は無言で、雨粒が地を跳ねるのを眺めていた。
ザー、という雨音は小さくなる所かだんだんと大きくなっていった。
「・・・こいつァ止みそうにねェな、俺ァ走って帰るわ」
分厚い雲を見て、土方。
土方が走り出そうとした瞬間、銀時が慌てた様子で土方に声をかけた。
「ちょ、待て!俺も連れてけ!こんな寒い所より、暖けェ所で雨止むの待った方がマシだ!!」
「・・・ったく、好きにしろ」
土方が乱暴に自分の頭を掻くと、銀時を連れて団子屋の屋根を飛び出した。


●○●○●○●○●


「雨止まねェな・・・」
屯所にて。銀時が言った。
銀時の着流しは、土方によって部屋干しされている為、銀時は服を1枚しか着ていない。
そして銀時は今、土方の自室に居る。
「ここ、煙草臭い・・・」
「それがここに泊まってるヤローの台詞か?」
縁側に座り込んでいる土方が振り向かずに叫んだ。
銀時は部屋の中心で、聞こえてやがったか、と呟く。

あれから30分ほど経った。
雨は幾分マシになったが、それでも傘無しでは帰れそうにない。
「うぅ、寒い・・・・」
自らを抱くようにして銀時が言う。
土方はいつの間にか目の前から姿を消していた。
銀時は縁側に目を向け、屋根から滴り落ちる雨粒を延々と眺めていた。
背後には襖。そのさらに奥には廊下が広がっている。
廊下からは度々隊士の足音が聞こえるが、雨音でかき消されている状況。
なので、銀時は背後の気配に気付くこともなかった。
「!」
急に背中が暖かくなった。銀時の首には腕がまわされている。
「これで、寒くねェだろ?」
耳元で言われたその声は、間違いなく土方のものだった。
銀時はとっさに立ち上がろうとしたが、上から土方に圧し掛かられている為体が動かない。
土方はそのまま銀時の背中を押し、無理やり仰向けになるように押し倒した。
銀時は目を閉じていたが、やがて開いてみると目の前に土方がいた。
「ちょ、何!?お前は何がしたいの?落ち着け!」
土方の黒い髪がダラリと下に垂れる。
土方は銀時の上に乗ると、自分の顔を銀時の耳元へと落としていく。
そして、本当に小さな声、本当に低い声で囁いた。
「・・・銀時」
「ッう・・ん」
思わず声を出した銀時に土方はニタリと笑う。
土方はその後で耳を舐め、首筋を舐め、最後に唇へと移動させた。
銀時は眉を寄せて抵抗するが、土方の力に圧倒されてしまう。
「ふァ・・・土方、テメッ」
ようやく口が放れ、銀時がすぐさま口出しする。
「・・・だってお前、ここに着てから体拭いてねェだろ?寒くなるに決まってらァ」
「は?お前何言ってんッ」
土方は有無を言わさず、再び唇を重ねた。
銀時の舌に土方のが絡まる。
「うぅ、ん・・・はァ、」
土方の舌は銀時を舐めながら、下へ下へと下がっていく。
「や、ちょ・・・あッ」
無理やり服を脱がすと、白い肌が露わになった。
「ちょ・・・待て土方!!」
直後銀時は土方の肩を掴んで、ぐいっと前に押し込んだ。
赤く火照った顔を触りながら、銀時は服を着ていく。
「チッなんだ、つまんねぇな」
「つまんねぇな、じゃねェェ!!死ね!いっそ死んでしまえ!!」
銀時は目の前に座り込む土方にそう怒鳴り散らす。
土方はというと少しだけ不機嫌な様子で口を尖らせている。
黙って立ち上がった土方は、ハンガーにかかる銀時の着流しを掴んで、銀時に差し出した。
小さく舌打ちをしながら立ち上がり、銀時は乱暴に着流しを奪った。
奪って空になった土方の腕がするりと銀時の背中にまわった。
「やっ・・・何!?」
銀時は土方の胸の中へとおさまった。
そして、先ほどのように土方は銀時の耳元で囁く。
「今日は、これで我慢しといてやる・・・」
「・・・今日は、って何だ今日はって・・・」
銀時は顔を赤く染めながらも、土方の背中に腕をまわした。
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