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【高桂】

2009年12月23日 22:06

CRRでリクを受けた小説。
一足早いクリスマスを貴方に(何

何というBL
あいちゃんレベルが高すぎます・・・w
++++++

日は暖かいというのに風はなぜこんなにも冷たいのだろうか。
桂は空を恨みながらも路地裏を颯爽に走っていた。
年末だろうがもうすぐクリスマスだろうが、桂には関係ない。
桂は年中真選組から逃げている。それは今もだ。
腕や足からは止まる事の知らない血が流れ、それを冷たい風が引っ掻くように掠めていく。
真選組隊員はメガホンで話している為、今どれほど離れているか感覚が掴めない。
腕や足の尋常じゃない痛みと、いつ来るか分からない真選組に桂は眉をしかめた。

走って走って、桂は江戸の中心部からは遠く離れた海辺の倉庫街まで足を運んでいた。
倉庫に背中を預け息を整える。
白い息が消えては現れ消えては現われを繰り返す。
今のところ真選組の声はしない。しかし、油断は禁物である。
これからさらに真選組を巻くには、一度大通りに出なければならない。
そこで真選組に会ったら桂は終わりだ。
桂はそのまま座り込み逃げる方法を考え出した。

「ヅラァ、この寒いなか大変だなァ」
「!?」
桂が顔を上げてみれば、不敵に煙管を吹かしている高杉が立っていた。
「たっ高杉!なぜここに居る」
「どこだったら静かにクリスマスのイルミネーションが見れるかと思ってよォ、」
クククッと笑って高杉。高杉は続ける。
「お前さんはクリスマスなんて過ごせねェだろうが」
「煩い、お前は黙っていろ」
幕府の犬に追い掛け回されて気がたってるってか?と高杉はどこか楽しそうに笑った。
海が近いという事もあり、波の音が良く聞こえる。
また、海風があたり二人が居る周辺はとても寒い。
桂の息も一層白さを増した。

ふと桂が高杉を見ると、いつの間にか煙管を口に銜えていなかった。
少しだけ首を傾げると、高杉が急に桂に声をかけた。
短い言葉で、立て、と。
桂はさらに不思議に思ったが、高杉の言うとおりに立ち上がった。
足の痛みが酷くなっているようか感じがしたが、寒すぎて感覚が麻痺しているようだ。
「・・・・高杉?」
立て、と言われて立ったのに高杉はだんまりだ。

「ヅラ・・・少し早ェがクリスマスのプレゼントだ。有り難く受け取りな」
高杉は桂の頭を挟むように、倉庫に手をつき、そのまま唇を重ねた。
桂はあからさまに眉を寄せて強く目を瞑った。
「ん、、、んあッ・・・」
すると突然口の中に違和感がはしったのに気付く。
咄嗟に桂は高杉を突き飛ばした。
「高杉ッ!」
「そんな怒る事ァねェだろ?疲れた時には甘いものってどこぞの天パが昔言ってた」
桂の口の中に苺の甘い味と、少しだけ煙管の味が広がる。

去り際に高杉が言った。

「ヅラ、メリークリスマス」
「・・・・・メリークリスマス」
ククッと高杉は笑うと、桂の頬に短くキスをした。
ぽかんとする桂は、すっかり追われている事を忘れているのだった。
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