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【銀神】

2009年12月25日 14:21

テコ入れはもう既に始まっているのである。

Merry Xmas
++++++
折角のクリスマスなのに何も無いなんてつまらないアル、と神楽は思うわけである。
言わずもがなであろうが、万事屋に仕事がくる事なんて滅多にない。
それはつまり、お金がない事を意味している。
神楽はその事実を理解しているので、銀時に駄々をこねづらいわけだ。
別に物でなくても良い。何かクリスマス気分の味わえるものを、と神楽は心の内にそう願った。

昼。定春の散歩から帰って来ると、そこに銀時はおらず、新八がソファに座りジャンプを読んでいた。
「・・・チッ」
神楽は小さく舌打ちをしたつもりだったが部屋の中が静かなせいか、新八が「え?」と戸惑い気味に振り向いた。
「何でもないアルヨ、死ねヨ眼鏡」
「何でもないのに舌打ちってしなくない?つーか、死ねは言いすぎじゃね?」
向かい側のソファに座った神楽へ、新八はそう突っ込みをいれた。
様子がおかしい。何かに苛立っている。新八はその原因を探る。するとその答えは簡単に出た。
「神楽ちゃん、まさか銀さんが何もくれないとか思ってる?」
「・・・な、何ヨ、その言い方」
神楽は思わず期待する。新八と銀時がグルになって、自分に何かくれるのではないか、と。
しかし、その一言は神楽の気をさらに悪くするものであった。
「銀さんは何もくれないよ、期待しない方が良いかもね」
意地悪くそう。まるで、さっきの悪態に対して言い返すかのように。

夜になって、銀時が帰ってきた。
今日は一日中様々な仕事を片付けていたようで、さすがに酒は飲まなかった様子。
「・・・神楽」
居間に入って最初に目に止まったのは、ソファで寝ている神楽の姿。
「ったく。俺が遅い時は先に寝てろって言ってんのに」
頭をかきながら銀時。
「・・・んん、銀ちゃ」
「げ、起きやがった」
普段なら一度寝たら朝まで起きない神楽が、小さく喋っていたつもりの銀時の声に目を覚ました。
「銀ちゃん・・・帰ってくるの遅すぎ、アル・・・・25日、終わっちゃうヨ」
重たそうな瞼を何度も擦って、神楽は言った。
「え、マジ?・・・まだ間に合うよな、ちょっと待ってろ」
銀時はそういうと、小走りに廊下の方へ行ってしまった。

神楽の目が覚めた。目の前に見せられているものを見て。
「え?」
「え?、じゃねェ。ケーキだよ。まァ、こんな小せェのでお前の腹満たせるなんて思っちゃいねーが」
ほら!と銀時は、その手の中にある手のひらサイズの小さなショートケーキを神楽に押し付けた。
「新八には内緒だぞ」
人差し指を口に当てて、ヘヘッと笑う銀時。



●○●○●○●○●○●



「本当はこんな立派なもの期待してなかったアル、いつ作ってたアルカ?」
「何それ、物貰った後言うなよな・・・それは今日お妙んちで作った」
仕事ちゃっちゃと終わらせてよ、と銀時。

「アリガト、銀ちゃん・・・めりーくりすますアル!」
「メリークリスマス、神楽」
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