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【土銀】

2010年01月05日 23:41

久々に書いてみる。
下書きは随分前に書いたけど、うpする暇がなかった・・・。
シリアスな感じを目指してみました。
++++++


もう何度目になるだろうか。
万事屋はつい最近までやっかいな事件に関わっていた。
事件が終わった今、銀時はオフモードだが、体は包帯だらけ。
傷が痛むといって顔を歪めるのなんか、オフモードなどいいきれなかった。

大怪我をした後、下のお登勢やお妙に会うと、必ず心配される。
包帯を見て誰もが“何かあった”と察知するのだ。
そのたびに銀時は「大丈夫」と答える。本人は全然大丈夫じゃないくせに。
最近では、そう心配されるのも「大丈夫」と答えるのも面倒になってきたので、
服で包帯を隠したり、どうしても隠し切れない部分は包帯を巻かなかったりと、無駄な工夫をしている。

事件から2日。まだ日が経っていないので、勿論銀時は包帯でグルグル巻きだ。
仕事も休業にして、少しの間は家で静かに寝る日々が続く。
そんな時だ。万事屋のチャイムが鳴ったのは。
神楽も新八も、そして定春さえも居ない万事屋。居るのは銀時、ただ一人。
空虚な部屋に響くチャイムの音が完全に聞こえなくなった時、銀時はようやく動き出した。
動き出した、というかただソファから起き上がっただけなのだが。
そして、銀時は玄関に向かって声を張り上げて言う。
「誰だよ、コンチクショー!ただいま万事屋は休業中でございますー、依頼ならまだ今・・・度、」
話しているうちに、玄関の扉は訪問客によって開けられ、それはあっという間に銀時の目の前に現れた。
「何が休業中でございますー、だ!いつも休業中みてェなもんじゃねェか」
「・・・・え?・・・え?何、何で?何の用?」
動揺を隠し切れない銀時はその訪問客、土方の前で目を泳がせた。
「ここん前通ったら、妙に静かで何かあったんじゃねェかって思ってよォ」
「お前に心配なんかされたかねェよ、馬鹿死ね土方」
「あ?総悟が乗り移ったか?・・・・てか、お前」
ジ、としばらく銀時を見据える土方。
え?え?と銀時は余計にわなわなするだけである。

すると突然、土方がソファに向かって銀時を押し倒した。
「えッ、ちょ、待っ・・・!」
「お前、包帯巻いてんだろ」
「!」
服から少し見えてしまったんだろう。
あー、面倒な事になった、と銀時は無言で頭をかく。
土方がそのまま続ける。
「よくよく見たら腕も傷だらけじゃねェか。てめェ、心配されたくねェから服から見える傷は包帯巻かなかったんだな?」
「・・・・・」
「しかもこの傷の量・・・木刀なんて使ってねェな」
あたりまくりである。銀時は眉をひそめてそっぽを向いた。
まったく馬鹿なことしやがって、と土方は最後にそう呟くと、ようやく銀時の上から退いた。
退くと一緒に起き上がった銀時はだまって俯く。
そして言う。
「帰れ」
短く、言う。
土方は何も言わずに立ち上がった。
ギシギシとしなる床。それと共に遠くなっていく土方の足音。
銀時は黙っているつもりだったが、口が勝手に動いていた。

「・・・か、帰るのかよ」
足音が止まった。
「・・・まだ、帰るなよ」
「はァ?お前が帰れっつったから・・・」
土方が振り返ろうとした時には、既に背後に銀時が俯いたまま廊下に立っていて、土方を抱きしめていた。
「ここに居てくれ・・・まだ帰んないでくれ」

「しゃあねェな・・・本当は寂しかったんだろ?」
「さッ、寂しくなんかねェよ、馬鹿」
顔を真っ赤に染めた銀時を、振り向いた土方が抱きしめ返した。
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